シュガーアンドスパイス

みほこが結婚した。まよがみほこのあまりの美しさに、チューしたいーと言っていた。ディズニープリンセスのように輝くみほこも、その美しさに感極まっているまよも、だいすきっておもった。みんなと過ごした時間と、そのみんなでみほこを祝える今と、ぜんぶごっちゃになって泣きそうになった。つーか泣いた。しあわせになるためには、まずじぶんが綺麗じゃなきゃだめなんだなっておもった。ビジュアルというより心根が。しあわせになりたーい!ってロマンチシズムでも、しあわせは自分の手でつかむものよ!っていうバイタリティでもなくて、しあわせになるためのベースが必要なのだと、そうおもった。

みほこが幸せをつかんだのは、みほこがみほことして生きた結果だとおもう。清く、美しく、まっすぐに生きた結果が、昨日の幸せいっぱいのみほこであったとおもう。ほんとうに、本当に、心の底からおめでとう。あなたの幸せを祝えることが、とてもうれしい。

というようなことを、残業しながらぽわーっと考えていた。

残業がおわって、ぼーっとする頭のまま、コンビニで焼肉弁当を買って帰った。同期からの電話が鳴って、飲みに誘われた。携帯電話のむこうがわ、ざわざわという雑音の中に、なつかしい声がした。好きだった人の声。

今日は焼肉弁当たべて寝る、と笑って電話を切った。さて、私の現実が待っている。