右へならえ

本日は仕事はじめだったのですが、どうも休みぼけがとれずにぼんやり過ごしていましたところ、電話対応の最中「おまえの名前を遺書に書いて死んでやるー」などと怒鳴られまして、ある意味目が覚めました。ああ、そうだ、これが私の仕事だった。

好きだった人には会わずにすんだのでほっとした。あの日以来、さまざまなことを飯食いながら考えたりコンパの予定調整しながら考えたりピューと吹く!ジャガー最新刊を読みながら考えたりしましたが、どう考えても、わたしがあんなにも好きだった人は、ただの最低男なのでした。しかしながら最早これは私の初恋と位置づけても然るべき恋愛であったことは否めず、そしてそれは美化するにはあまりに陳腐で、私が小泉今日子の「あなたに会えてよかった」を歌える日は永遠に到来しそうにないのであった。

大切に抱きしめてた宝物がある日急に偽者と明かされても

あー桜井さん天才。この世に安い恋愛はごまんとあふれていて、みんなそれらにメロディをつけてそれが特別なものであると信じたいだけなんだろう。魔法がとけてもメロディだけは残って、そこだけきらきらしている。その余韻から抜け出せないという罠。恋愛なんて、字面からして恥ずかしいものなのにな。

好きな人をおもって涙するわたしより、しょこたんの写真集をながめながらにやにやしてるわたしのほうが、ほんとうはずっと生身でしょう。