演歌の女

後輩からドライブに誘われ動揺する。というか正直テンションあがる。えみと一緒に晩ごはんを食べていたところであったのでなんとか思いとどまったが、1人でいたら間違いなく誘いにのっていたであろう。あーあぶないあぶない。奴は後輩+もて男+彼女もち、というハマってはならない警報発令中の男なのである。あ、あと風俗も好きって言ってたな。うわーなんでこうも私はダメ男に弱いんですかねー。

半年も前のわたしなら、たとえすっぴんでぼろぼろのジャージを着ていたとしても、光の速さで着替えとフルメイクを済ませ、家を飛び出していたところでしょう。実際、酔った男から夜中電話で「駅までむかえにきてー」って言われた数分後には自転車にまたがってたことがある。駅前のコンビニであったかいお茶買って男に差し出して、そのお茶をぐびぐび飲む男からその日知り合った女の話を聞かされて、うんうんって素直に聞いてた演歌な女が私でした。半月後、男はその女と浮気してて、うわーあのときの女か!ってすごい悲しかったなー。今でも十三って地名に胸が痛むのはきっとそのせいです。

また今度ね、って後輩に送ったメールに、鳴らない携帯がさみしい。

わたしってつくづくそういう女だな。