人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

「幸せってなんだか知ってる?」
「知らない」
オレが答えると、真面目な顔をしてユリは言う。
「こういうことだと思う」

今日はこの本を読んだ。電車の中で、ちょっとだけ泣いた。タイトルがタイトルだけに今まで手に取りづらかったんだけど、なにこれーもーちょうせつねーよ!

そう、心と体はつながってるんだってこと。

昼休み、弁当を買う列に並んでいたら、後ろに彼が立っていた。笑顔だった。ふたりでおんなじ弁当を買った。会社にもどるまでの短い距離を、しょうもない話をして歩いた。その瞬間だけ、それまであった全てのことがどこかへ消えた。あー今わたししあわせかもっておもった。

なんかもうそれだけで、たったそれだけで、人はがんばれるんだと。

この感情をどうしてくれよう神様。