消化したものを記録するシリーズ

クワイエットルームにようこそ (文春文庫)

クワイエットルームにようこそ (文春文庫)

あーこれはひさしぶりに「よかったよ」と言える一冊。松尾スズキ臭全開なんですが、精神病棟というディープな世界をここまで読みやすく簡潔に、というよりむしろ爽やかに、なんと言ってもせつなく描いてるってとこが偉大。日本版「17才のカルテ」と言われたりもしてるらしいですが、あーいうジャンルの作品が醸し出してる芸術性はないよなーいい意味で。
働きマン(4) (モーニング KC)

働きマン(4) (モーニング KC)

もうべたで死にそうな感想ですが「仕事がんばろう」と思えてしまう素晴らしさ。しかし結局のところ松方は仕事ができるのでとても羨ましい。安野モヨコってほとほとすげーなあー。余談ですが、この人の旦那さんもすごい人らしいので、今度エヴァンゲリヲンを見に行く運びとなりました(つーか彼氏に行こうって言われて断れんかっただけ)。はまったらどうしようー。
キラーチューン

キラーチューン

歌詞がねーもーこれでもか!という椎名林檎テイスティーなんですが、あーやっぱすきーってぐねぐねしてしまうんです。東京事変ってどうも秋がしっくりくる。
Raining

Raining

「今日みたく雨ならきっと泣けてた」ってとこがすきで、晴れた日にきくとさらにしみるので、出勤時にきく音楽・8月のひとりパワープッシュでした。朝ごはん買うために立ち寄るコンビニで丁度この曲のクライマックスがやってくるので、レジに並びつつ密かにぐぐぐときてた。女の子のアップで始まるド頭の映像とか、タイトルの出し方とか、開始5分で「あーこりゃいい映画だぞ」ってわかってしまうのが、この映画の良質なところでもあり新鮮味に欠けるところでもあり。いやでもこういう映画をとるのが実は一番難しいんじゃなかろうか。あの無機質な感触とか、どことなく漂うオシャレ感は洋画特有。日本人にこういう映画撮らせると、どうしても湿気が混ざってしまう気がする。
ストロベリーショートケイクス [DVD]

ストロベリーショートケイクス [DVD]

個人的に原作にはぐさぐさくるところが多過ぎるだけに、この映画の出来が良かったら逆に辛いよな、と躊躇ってたんですが、いやー意に反すること無き出来映え。デリヘル嬢が棺桶の中で眠ってるとか、妙なオリジナリティーを注入してるとこが原作の世界観を遠ざけてた。しかしまーそんなとこも含めて「こんなもんでしょう」。加瀬亮の最低男ぷりは、かなりリアルだったけど(それでも加瀬はかっこいい)。


というわけで、秋です。

今日えみに「最近めっぽう涼しくなったよねー」と言ったら、「ふざけんなー昼間室内で働いてる人には分からんだろうが昼の暑さはまだまだ尋常じゃないんやぞー」と日焼けで真っ黒の炭鉱夫のような手を振り回しながら怒っていた。さすが、現場で働く人間は違う。やっぱり事件は現場で起きるもんなんですね。

今年の秋は、本をいっぱい読もうと思う。