土曜日、外からきこえてくる祭の音をききながら、1年前のことを思い出していた。そうだ、去年は、あの人が酔いつぶれてうちに泊まって、朝、ふたりでこの音をきいたなあ。とじこめておいたはずの感情が、コップからあふれる水のように流れだす。

なんでこうなっちゃったのかなあ、とか
あのときあんなこと言わなきゃよかったなあ、とか
きもちをおさえたままなら友達でいれたかなあ、とか

彼女とけんかしたとき、お酒を飲みすぎたとき、だれかと話がしたいとき、彼が電話をかける相手は、もうわたしではなく、私のしらないべつの女の子だ。そのことをおもうとき、胸が張り裂けそうに痛む。わたしはきっと、永遠にそういう存在でありたかったんだとおもう。

彼氏はわたしのことをすきってゆってくれて、毎日電話をくれて、さみしいときは会いにきてくれる。それなのに、満たされないのはなんでだろう。

休みがほしい。実家にかえりたい。実家のふかふかのふとんで寝たい。なんかもうそんだけ。