週末、ひさしぶりに台所に立つ。ごはんたいて、みそ汁つくって、やさいざくざく切って盛ってサラダ。おかずつくるのは面倒だったので、スーパーのお惣菜。彼氏はビールをぐひぐび飲んで、ぱたんと寝ていた。私はその横で、デザートのアメリカンチェリーをむしゃむしゃ食べていた。はたからみれば、幸せな光景なのかも。でもわたしは、内心(この男、さんざん食べといてありがとうも言わずに寝たよ)と思っていたし、彼氏は彼氏で(このみそ汁の味なんだよ)と思っていたかもしれない。そう、心の内なんて、誰も知らない。

飲み会の帰りにきれいな星空をみたとき、洗濯物をほしてて夏のにおいがしたとき、おもいだすのは彼氏ではなく、あの人のことだ。この景色をみたら何て言うかな。彼が何かを見て感じたこと、それが彼の口から彼の言葉で発せられるのを聞くのが、とても好きだった。ああ、ほんとうに好きだったな。

というわけで、相変わらず最低なわたしです。

会社帰り、同期と後輩とでマクドに行く。仕事の話。すごいな、よくやるな、と思う。課内のパワーバランスとか、仕事の効率とか出世とか、ぜんぜんついていけない。同じ空間で起こっていることが、遠い。自分のしてる仕事に手応えが無い。ぐにゃぐにゃしている。二次元の世界。それから、女の話。みんな彼女がいるのによくやるよなー。というより、彼らの話は「彼女がいるからこそ遊ぶ」という前提のもとに成立しているような気がしてならない。あー。何もかもが、遠い。

単なる夏バテだといいんだけどなあ。