働きマン(2) (モーニング KC)

働きマン(2) (モーニング KC)

怒ってる人もいれば 泣いてる人もいる
「それで仕事が左右されるのは精神が未熟」
なのかもしれないけど
全員が大人で完ぺきな会社なんてない
自分がこらえても 相手がキレたり
逆のことだってないわけじゃない
あたし達はその中で 働いているのだ

なんか2巻は考えさせられる話が多い。2年目になって少し仕事がわかるようになって、でも少し分かってしまったからこその「わからない」がいっぱいあって、反発や、焦燥感や、重圧や戸惑いや甘え、愚痴。押しつぶされそうな自分に気付く。酒に酔った先輩から繰り出される「お前の話はどうでもいい」「そういう態度がむかつく」「甘えた仕事をするな」という言葉。そんなつもりはないのにそう取られてしまう悔しさや怒り。でも彼の指摘には図星なことも多い。その事実を直視したくなくて、同期に愚痴り倒す帰り道。自己嫌悪にまみれたまま眠りに着く。そんな精神状態で、疲れが取れるはずもなく。

とりあえず休日出勤。答えなんか出ない。目の前の仕事を黙々とこなすだけ。モチベーションは「丁寧に仕事したい」っていうその気持ちだけ。でも気持ちと仕事内容が追いつかない。その焦りを埋めるために忍び込む土曜日の職場。

はたらくってなんだろう。

映画館でみたときは、「笑い」の要素にエネルギーもってかれて気付かなかったんだけど、あらためて確認すると、とてつもなく切ない仕上がりになっているのであった。青春の終わりを描いてる様が絶妙にリアル。そうか、木更津も終わっちゃったんだなー。

そう、大人にならなきゃいけないのです。