長かった、というよりも、濃かったな。だから、何をどう書いていいのか分からない。正確にこの胸の内を表現する言葉を、今のわたしは知らない。

やっと、というよりも、とうとう、と言うべきか。わたしが終わりを知る瞬間がやってきた。とっくに終わりは到来していたのだけれども、そのことをわたしが本当の意味で理解するのに、これだけの時間を要した。

「今の君が電話をかける相手は俺じゃないやろ」

という言葉の意味を2時間かけて知ることになった。声がききたいと思った。会いたいと思った。その感情が届くことは決してない。彼は真剣にわたしの話を聞いてくれたし、涙がでるくらいに感動する言葉もいっぱいくれた。その真摯な態度にこそ答えがあると知った。彼の言葉ひとつひとつを噛みしめた。この人の発する言葉が、哲学が、心から好きだと思った。ずっとずっとその声を聞いていたいと思った。

最後までずるくてやさしかったな。いっぱい傷付いたけど、おなじくらい感謝している。これからきっとわたしはいっぱい泣くけど、でもあなたなしの人生をがんばって生きようと思う。いっぱいわがまま言ってごめん。ありがとう。いつか笑ってあなたのことを「ともだち」と言えるまで。がんばるよ。ありがとう。