最近どう?との彼女からのメールを受けて、すべてを明かした。どこから話したらいいのかわからなかったので、とりあえずは彼を好きになってしまったところから。だらだらとここまできてしまった感情を、改めて文章に変換するのは辛い作業だった。私がどれだけ彼を好きだったのか、何によって傷付いたのか、何を求めていたのか、すべてが形になってしまう。しかもそれは、私の都合のいいように美化されているのだ。

いろんな思い出がよみがえってきた。はじめて仕事から逃げ出しくなった日、涙がとまらない私の話を最後まで聞いてくれたこと。朝まで長電話しちゃって、ねむくてしょうがないのにそれでも電話を切るのがさみしかったこと。服についたたばこのにおい。自転車のうしろにのったときの背中の温度。あの日つないだ手のあたたかさを、わたしはきっと一生わすれない。

それでも、やっぱり、来ちゃうんだよなぁ。
また凝りもせず、人を好きになる日がさ。

睡眠時間3時間の脳にがつんとくる一言だった。なんでこの人は、こんなにも力強い言葉を発することができるんだろう。いつだってそう。いつだって、わたしは彼女の言葉に救われている。

そう、それでも、新しい瞬間はやって来る。ありがとう。わたしがんばる。