青い空

毎度のことながら、二日酔いでむかえる土曜日の朝。太陽がしみるー。

同期とふたりで駅前の居酒屋に行った。仲がいいとはいえ、男の子とふたりで駅前まで歩く道のりはなんか照れた。みょーにきまずいので、がんがんカシスオレンジを投下したら、きもちわるくなった。で、涙目になりながら必死に同期の話をきいてた。水曜日、よっぱらった彼から電話がかかってきて「おまえは俺に頼りすぎや」と言われたことを思い出した。むかついたけど、でも本当のことだったので反論できなくて、好きとも言ってないのに予防線をはられたみたいで悲しかったこと。でも彼はそんなことを微塵も覚えていなかったので、まあそれは彼の特技である、忘れたフリでもあるんだけど、なんかほっとしたような寂しいような、複雑な気持ちになった。

いつもより彼女の愚痴が多かった。5年間付き合っている彼女の話。うまくいってるとかそういうことより「5年」の重さを思った。有線で、悲しい別れの曲が流れてて、何故か私が泣きそうになった。なんだかんだで、この人は彼女と別れないだろうと思う。でも結婚はしない気がする。なんとなく。深夜3時、彼を家の前まで送ってあげた。普通逆やろ、と言ったら、俺もそう思う、と言ってた。家の前でタバコを1本吸い終わるまで少し話をして、それからばいばい、と言って帰った。1人で自転車を飛ばす夜道は、本当はすごく怖くて、でもなんか「ひとりでかえるのこわい」って言えなかった。「ごめんなーひとりで帰れる?」って聞かれたときも、全然だいじょぶ!と笑顔で答えてる自分がいた。家について、ぶじ帰ってこれてほっとしてすごい疲れた。彼のことはすごく好きだし、その「好き」は「もしも彼女がいなかったら」の「好き」に限りなく近いと思う。でも、彼と別れたあとは、いつも疲れてる気がする。

仕事がうまくいっていない、という事実。
課長とのヒアリングで厳しい言葉をいっぱい言われた。自分の甘さを思い知った。もっともっとこの仕事は厳しいものだと分かっていたつもりだったのに、課長の言葉が重く心にのしかかった。このままデスクに座っていたら、大袈裟ではなく本当に涙があふれてきそうだったので、無理矢理雑用を作ってパソコンに向かったり、頭を使わない単純作業ばっかりしてた。そんなふうに逃げてる自分も嫌だった。ペアで仕事をしてる先輩が、菩薩のように優しかった。申し訳なさと嬉しさとで、胸がちぎれるかと思った。好きな人がわたしのデスクまで近づいてきて「これやる」とチョコレートをくれた。わたしの好きなチョコレート。ありがとうございます、と私が言い終えないうちに、その人は背中をむけて、自分のデスクに戻っていった。うれしくてくるしくて、いたたまれなくなってトイレに逃げた。


しんどいのにしんどいって言えないことや、ほんとうは全てを投げ出したいと思っていることや、笑いたくないのに笑ってなきゃいけないことや、そんなことくらいで落ち込んでいる自分の弱さや。壁とも呼べないようなその壁を前にして、乗り越えようという努力をしていない自分に気付く。「怠慢」。これは完全に後退。