だけどこんなに胸が痛むのは なんの花にたとえられましょう

ひさしぶりにくるりきいたなー。

好きな人が家に遊びにきたとき、「おまえんちの歯みがき粉、マズイから今度はクリアクリーンにして」、「コンタクトの保存液、もうないで」とか言われるたび、彼のその偉そうな態度にほっとしている。すきなひとの横で寝ていると、ときどき目がさめて、この世でいちばん好きな人の寝顔が今わたしの横にあることが信じられなくて、しばらくぼーっとしてしまう。朝は、彼がジャージを脱ぎ捨てテキパキと着替えている姿を、まだねぼけた頭で「あーもう帰っちゃうんだなあ」と眺めている。鏡の前でネクタイをしめる姿をみてると、私の知らない人になっていく気がしてすこしこわい。ひとりになると、さっきまで一緒にいたはずなのに、不安でくるしい。

さっき電話があった。明日の仕事の話。すこしさみしくて、でもうれしい。
未来のことはわからない。とりあえず明日はがんばる。