エレベーターに乗ったら、ドアが閉まるときに「お待たせしました」ってアナウンスが流れて、そのやさしさに泣きそうになる。機械に心ゆさぶられるわたし。

初めてのケンカ、と書くと甘い響きさえ漂うけど、わたしにとってそれは悲しいだけだった。2回電話取らないだけであきらめちゃうんだ、とか、こういうときだけ敬語使うんだ、とか、こんな大事なことをメールで済ませちゃうんだ、とか。ケンカの内容はどうだっていい。「ぜんぶ自分の責任」と言い切ってしまう潔さもいらない。もっと「きもち」を大事にしたい。あなたや私が何をおもいどう感じたのか。私はそれを無視して進めないよ。どんなにスマートに謝られても、心だけが取り残されている。頭が鈍器で殴られたかのように重い。もう怒るのにも疲れた。かなしい。