この世界のスイッチ 押したのは誰なの

怒る権利も泣く権利もないってこと、所詮わたしたちは他人ってこと。それがシンプルに悲しかった日。だめな日はとことんだめで、仕事もずどーん、同僚との人間関係もずどどどーん。仕事に私情をもちこむなんてさいていってわかってる。わかっててやってるわたしはもっとさいてい。

仕事できないって思われるの、悔しくないですか?

仕事ができないと思われるのはちっとも悔しくないけど、好きな人に失望されるのは嫌だったから、嘘をついた。だったら頑張らないと、と言われて、そうだね、と答える。泣く女がきらいって知ってるから涙をこらえるけど、涙目になっているのを見つかって苦笑される。「いや、気持ちはわかりますよ」。わたしのきもちなんてぜったいわかるはずなんてない。いまごろ彼女んちに車をとばしているあなたには絶対にわかんない。