ハロー未来!

引っ越しました。5年連れ添った妹が旅立ち、わたしはまたひとりになったけど、イオンだとかプラズマだとかよくわからんけどとにかくすごいらしい空気清浄機と共に、あらたな生活の火蓋がきっておとされたのです。そんな8畳ひとまの小さな世界、よりもさらにちいさな私、その私のちいさな手のひらにおさまる小さなケイタイよりお送りします。

ひとりぐらしという甘美な響きに、とりあえずカレーを作ってみたりしました。カレーライスの女という歌をうたっていたソニンのことを思い出したりしました。

好きな人に避けられかけたので、あわててラブレターを書いて仲直りしました。いまや我々は先輩後輩の垣根および男女の壁をこえてなかよしです。それはそれは幸せで残酷な時間が流れました。彼女との約束を守るため、禁煙をはじめた彼のシャツからたばこのにおいがしなくなったこと、それだけで私はばかのひとつおぼえのように泣いています。

こいじゃなくても、そばにいられるだけでいい、彼の人生を彩る大根のツマでいいわなんて演歌の女ぶっていたら、ひとりになりたいと言われました。ひさしぶりに私の心に原爆が投下されたのでした。鏡にうつる私はいつだってぶすです。だって心がぶすだから。

こんな私なんか自己嫌悪の海で溺死してしまえとおもいます。毎夜垂れ流し続ける不純物だらけの涙、冷蔵庫の中忘れ去られた林檎のように腐ってゆく心、あぁ、それでもベランダからみえる生駒方面の夜景はきれいです。さあミスチルの星になれたらを口ずさんでみましょう。さようならあえなくなるけどさみしくなんかないよ。

劇的におもいせいりちゅうだって、うたっておどっているアイドルのように、私も、歯を食いしばってわらえたらいいなとおもいます。