明日のない世界の明日はすごい明日

気付けば8月。夏のにおいに窒息しそうだ。

よしださんは、お酒が入っているときだけやさしくて、それは私というよりも「女子」に向けられたやさしさで、しかしその人類愛にも似た本能が心地良くて、結局のところよしださんもわたしも自分のことしか考えてないなっておもう。

後輩と飲んでて仕事のぐちを吐いたら怒られた。「○○さんは泣いてちゃだめです。もっと強くなってください」。ああ、だまって話聞いてくれるだけでいいのにな、嘘でもいいからがんばってるねって言ってほしいだけなのにな、と、弱い私は大変傷付いた。だけどそうやって言ってくれる人がいるのは、きっと幸せなことなんだろう。私をちゃんと見てくれている人がいる。それは決して恋愛対象としてではないけれど、ある意味ではもっと光栄なことかもしれない。

強くなる、って今まで選択肢になかったな。