私が神様だったら
こんな世界は作らなかった
夢をみた。別れた彼氏がでてきて、わたしは彼に「裏切り者ー」と罵られていた。わたしはひたすら泣きながら謝罪した。目が覚めて、胸がちぎれそうに痛かった。よかったことばかり思い出して、しかしそれらは全て過去であることをおもった。悲しかった。
合コンで知り合った人と何度かデートをした。映画みたりごはん食べたり大阪城に行ったり夜景を見に行ったりした。とてもいい人だった。この人を好きになれたら幸せだろうなと思った。でもちがった。むこうもそう思っていたんだとおもう。私たちはどこへ行くのにも中途半端な熱量で、どこへも行けずに終わった。
結局、この人は彼女と別れないだろうとおもったから
と、女は言った。私が好きだった人を好きだった人。すべてを彼女に吐き出してしまいたかった。その場で泣き崩れてしまいたかった。私と同じ痛みを持つ彼女を抱きしめたかった。でも、嫉妬や憎悪や自尊心が邪魔をした。知らないほうがいいこともある。だけどわたしは知ってしまった。この痛みをどう処理していいか分からなくて、傷口をほじくってばかりいる。
会社の先輩に好きだと言われた。あまりに想定外の出来事であったために「うえ?」と変な声がでた。複雑な人間関係は、さらに複雑になった。そう、これは色恋沙汰ではなく人間関係のトラブルであった。やりづらい仕事はさらにやりづらくなった。「ごめんな」と謝られて「いえ、ありがとうございます」と返す会話がもう自分でもよくわからん。しかし、その程度や期間は不明であるにしろ、私が知らないところで、私の知らない感情が動いていた。世界中から拒否されていた私にとって、その事実はひとさじの救いでもあった。
酸素と海とガソリンと沢山の気遣いを浪費している
- アーティスト: 東京事変
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生活のため働いて僕は都会を平らげる既存の地図を暗記してもきっとあなたへ向かう
椎名林檎の横顔は美しい。「あなた」って二人称がこんなにせつないってしらんかった。