季節はずれの雨が好きなあなたにわるいけど

晴れた日の空の下で割とうまくやれてる

風邪をひきました。デートと誕生日会とコンパがおじゃんになりました。39度強の熱にうなされ、妹が夜どおし氷で頭を冷やしてくれました。元気になったら焼肉をおごってやろう。

タイミングがすべて。

水風船を壁にぶつけたみたいに、デートがおじゃんになって心がぺしゃんこになった。会社で、むかしすきだったひとに「風邪だいじょぶ〜?」と軽いノリで声をかけられて、うるせーと思った。なんか悲しかった。ひとりで映画をみにいった。ひとりでも生きていける女になりたい。

後輩はなぜか私のことを「ねーさん」と慕ってくれるのでうれしい。たとえ「コイツは褒めときゃ使えるから」という下心があったとしても、やっぱりうれしい。でもやっぱり私は「ねーさん」って柄ではないと思う。

私が好きだった人は、日々刺激を求めていろんな世界にとびこんでいくバイタリティを持った人で、だけど私のようなつまらない人生を送ってきた人間の話も決して否定せず「おもしろい」って言ってくれて、そこがとても好きだった。彼の口から語られる私の知らない世界が、とてもまぶしかった。

だから今度は、何の変哲もない小さな1日を、ミルクレープのように一枚一枚丁寧に積み重ねていく、そんな人を好きになりたいなとおもう。